|
隊員 | 『こちらN-78地区! 頭上に大量の球体が飛しょ……うわあああああッ!! ざざざ、ピーーーーー』 |
|
亜貴 | 「ジョンジェッ! どうしたジョンジェ!」 |
|
亜貴 | 「……ちッ!」 |
|
亜貴 | (一個小隊丸々壊滅か……救援部隊とも連絡が取れない) |
|
亜貴 | (忌々しい、あの球体が……) |
|
??? | 『亜貴、亜貴? 生きてる?』 |
|
亜貴 | 「その声は……悦か」 |
|
悦 | 『ああ、良かった……皆とも連絡がつかないのよ』 |
|
亜貴 | 「……そうか」 |
|
悦 | 『…………』 |
|
亜貴 | 「……? どうした? 悦」 |
|
悦 | 『……ねえ、亜貴』 |
|
亜貴 | 「何だ?」 |
|
悦 | 『怒らないで聞いて欲しいの』 |
|
亜貴 | 「ああ」 |
|
悦 | 『……貴方だけでも、無事で良かった』 |
|
亜貴 | 「……悦」 |
|
悦 | 『…………』 |
|
亜貴 | 「……お前も、無事で良かった」 |
|
悦 | 『! ……亜貴』 |
|
亜貴 | 「はは。……さて、敵さんが編隊を組んで来なすったようだ」 |
|
悦 | 『亜貴、お願いだから無茶はしないで……』 |
|
亜貴 | 「解かってる。……生きて、お前に一番最初に会いに行く」 |
|
悦 | 『……絶対よ』 |
|
亜貴 | 「ああ。……さあ、電波をキャッチされたら厄介だ。一端回線を切るぞ」 |
|
悦 | 『ええ。解かったわ。………ザーーーーー』 |
|
亜貴 | 「さて、幸運の女神様が味方してんだ。……後は微笑んでもらうだけだな」 |
|
END. |