光の警備部日誌

第二回 : あらすじ

○月×日 晴れ


今日は“ひめ”のボディーガードがしっかりと果たせるように、

夜まで沢山トレーニングをしました。

寮の部屋に帰ると、同室の尚仁様が僕を労ってお茶を煎れて下さいました。

温かいお茶を飲むと、ほっとしますね。尚仁様はお優しい方です。

さて、ここからは天城寺学園についての紹介をしていきますね。





前回書きました通り、

天城寺学園は全寮制の国内でも有数の超エリート元・男子校です。

『元』とは書いていますが、こちらも前回お伝えしました通り、

女性は転入してくる“ひめ”様以外に誰もいないんです。

それはつい最近まで完全な“女人禁制”だったからなんです。

それを現理事長でもあり、

“ひめ”様のお祖父様でもある“天城寺善(てんじょうじぜん)”様が共学に変え、

晴れてこの天城寺学園は共学になったんです。

でもこの天城寺学園の共学化については、

教頭先生やこの学園の副理事長など、あまり良く思っていない方もいるようです。

何故でしょうね、人が増えたらその分楽しいことが増えそうなのに……。





天城寺学園は初等部から大学部までの一貫教育を売りにしていて、

生徒総数は約一万人。

そんな中に女性がたった一人、

その上自分の存在をあまり良く思ってない人までいると言われたら、

やはり抵抗を覚えてしまうと思います。

でも、そこはどうか安心してください!

僕の所属する警備部は皆“ひめ”様の味方ですからね。

それに“ひめ”様はボディーガードである僕と同じクラスですし、

寮の部屋もお近くです。

クラスメイトの皆さんも良い方ばかり……あ、少しだけ、心配な方もいますけど……

……い、いえっ!!も、勿論それも大丈夫ですよ!!

僕が絶対にひめ様をお守りしますからね!!


それでは、今回もこの辺で終わりにしたいと思います。

次回からは、“ひめ”様と特に関わりが深くなると思われる人達を紹介しますね。

宜しくお願いします!!