「おや、持ち回りで愛護とは楽しそうなことをしていらっしゃいますね」 | |
「はい、楽しいです」 | |
「楽しいんだ……」 | |
「ちなみに、今週は広瀬くんの愛護週間です。主役です」 | |
「そうなんですか? では、僕も何か愛護しなくてはいけませんねぇ。 ……さて、何をしましょうか」 | |
「……そうだ。お菓子をあげましょう。はい、酢コンブをどうぞ」 | |
「おお、美味しそうですね広瀬くん」 | |
「え……うん。というか先生、気持ちは嬉しいですけど、 職員室で渡すのはマズいんじゃないですか?」 | |
「あっ、これはうっかり」 | |
「ふふ、先生は実に面白い方ですね」 | |
「ふふ、お恥ずかしい」 | |
「……あれ? 主役どころか益々影薄くなってないですか、俺?」 | |