浩然
「…………」
主人公
「あ……あの、どうか……しましたか? 顔に、何か付いてますか……?」
浩然
「…………」
浩然
「…………」
主人公
「あの……」
浩然
「迷子のガキか」
主人公
「え? ま、迷子……って、私のことですか?」
浩然
「他に誰がいる」
主人公
(ジェレミアさんにも言われたばっかりの言葉だ)
主人公
(あの時はまだ普段着でこの船に乗ろうとしてた怖い物知らずだったから分かるけど……)
主人公
「あの、こう見えても私、一応成人済みなんですが……」
失礼にならないよう注意を払いながら、年齢について告げたつもりだった。
浩然
「実年齢など関係ない」
だが、そんな気を遣う意味など皆無とばかりに冷淡な言葉が返ってきた。
主人公
「…………」
主人公
「そ、そこまで子供に見えますか? 一応、色々整えて綺麗にしてきたと思うんですが……」
浩然
「本気で言っているなら、尚更背伸びをしたガキそのものだ」
浩然
「その服も髪も装飾品も何もかも、君には全く似合っていない」