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空閑正臣
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空閑正臣 「え……? ぼ、僕が4位……? 間違い、とかじゃないよね……?」
菅野風羽 「間違いではありません。空閑くんが見事に4位を勝ち取ったのです」
空閑正臣 「わぁっ、あ……あの、皆さんありがとうございますっ!
 とっても、うれしい……ですっ!」
米原美咲 「よーし、ミサキちゃんがばっちり着付けしてあげちゃうぞ☆」
空閑正臣 「えっ? あ……そっか。“お雛様席争奪戦”……だもんね。
 あの、先生。お……お願いします!」
米原美咲 「あれ? 空閑は嫌じゃないの?」
空閑正臣 「え? あの……何がですか?」
米原美咲 「十二単着るの」
空閑正臣 「はいっ。……ちょっと恥ずかしいですけど、
 それで……喜んでくれる人がいるなら、頑張りますっ!」
菅野風羽 「素晴らしいお考えです」
米原美咲 「空閑は素直でいいこだなぁ。……でも、着たら着たでよろけて転びそう」
菅野風羽 「問題ありません。
 その時は私がお内裏様としてお雛様の空閑くんをしっかり支えますので」
空閑正臣 「!? だ、大丈夫だよ菅野さんっ……!?」
菅野風羽 「ええ、こちらも大丈夫です」
空閑正臣 「え? あ……そ、そういうことじゃ、なくて……」
米原美咲 「ははは、お内裏様は頼もしい限りだな」
空閑正臣 「うう……。……精一杯転ばないで歩けるように、
 衣装を着て、練習……しようかな……」