カエル畑DEつかまえて☆彡

 

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『――全ては社を壊したところから始まりました』


菅野風羽(すがのふう)は月宿(つきやど)高校に通う一年生。


その日は先輩の 『法月(のりづき)』 、同級生の 『広瀬(ひろせ)』 らと共に、
部活の一環で何故か “月宿の七不思議” についての聞き込みをしていました。


特に面白そうなネタを拾える訳でもなく、刻一刻と無駄に流れていく時間。
「あー、そーいやうちの学校に変な社あったねー。あれでも調べてみるー?」
という適当な流れになり、その実物がある渡り廊下へ。


そこには 『葉村(はむら)』 と 『空閑(くが)』 の姿がありました。
が、特に二人と仲良くもないのでというかもう1人はクラスすら知らないので
挨拶もそこそこにフィールドワーク開始。


お目当ての社は若干古臭く、鍵も掛かっていない様子。
なのに扉が開きません。


錆び付いているのだろうかと社の扉をこじ開けると、なんとあっけなく崩壊。
その瓦礫の中から薄汚れた “何か” が見えます。
現実逃避しそれをぼんやり眺めていると何故か煙が出始めました。


『もしや毒ガスか!!』



渾身の力を込めて遠くに投げ捨てるものの “何か” はちゃっかり帰って来る始末。


結局その “何か” から出た煙に包まれ……
気が付くと少女達はカエルになっておりましたとさ。


― 続く ―