配信日 |
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2012年3月28日 |
価格 |
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800円(+税) |
内容 |
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おまけ編
おまけ編は豪華四本立て!
千木良との話、十九波との話、佐希子や芳子との話、一陽や創一との話が楽しめます!
詳しい内容については……ちょっぴりご紹介からどうぞ!!
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ちょっぴり ご紹介 *千木良* |
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千木良 | 「……何や、呼んだだけなんかい」 |
風羽 | 「いえ、何をなさっているのかなと」 |
千木良 | 「見て判らんのか。読書や」 |
風羽 | 大儀そうに右手で本を摘み上げ、こちらに中身を見せる。 |
風羽 | どうやら漫画雑誌のようだった。 |
風羽 | 「また拾ってきたのですか」 |
千木良 | 「“借りた”や。人聞きの悪い」 |
風羽 | 話はすれど、目を合わせてはくれず。 |
風羽 | 妙に寂しい気分になる。 |
風羽 | 「…………」 |
千木良 | 「……? なんや、黙りおって」 |
風羽 | そこで漸く目が合った。 |
風羽 | そんな些細なことで、ひどく心が満たされる。 |
風羽 | そうなのだ。 |
風羽 | 私は彼のことを、この上なくとても好いているのだ。 |
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ちょっぴり ご紹介 *十九波* |
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葉村 | 「へえ。妖怪にもそういう感性があるんだな」 |
十九波 | 「何がだい?」 |
葉村 | 「え? 桜を見ながら酒飲んだりしたんだろ? それって花見ってことだろ?」 |
十九波 | 「…………」 |
十九波 | 「ああ、そうか。アンタ達に言ってなかったっけね」 |
法月 | 「? 何を?」 |
十九波 | 「“十九波十夜”はね、生まれた時は人間だったんだよ」 |
風羽 | 「なんと」 |
葉村 | 「な、何があったらこんな白いつぶれた大福のように…… 呪いか?」 |
十九波 | 「失礼にも程があるよアンタ」 |
法月 | 「で、でも……どうして?」 |
十九波 | 「順を追って話してやるよ。とりあえずいいから黙って話聞いてな」 |
風羽 | 「御意」 |
十九波 | 「アタシゃ元々孤児(みなしご)でね。ある大きなお屋敷の前に捨てられてたのをご好意で育てて頂いたんだ」 |
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ちょっぴり ご紹介 *佐希子 芳子* |
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芳子 | 高校に入って出来た友達。 |
芳子 | それは黒髪で眼鏡が知的な美人の友人と、全体的な印象が淡く笑うと超絶可愛い友人だ。 |
芳子 | そりゃあもう人目を引く。 |
芳子 | 対する私はどこをとっても平凡普通一般人。 |
芳子 | 今まで生きてきて、そんなことを痛感したことなんてなかった。 |
芳子 | ……それは、これまでの友達が私と同レベルだったから。 |
芳子 | そんな二人の性格は容姿同様“普通”とは何か程遠い。 |
芳子 | 美人系の方は性格にかなり難があり、さらにはオカルト好き。 |
芳子 | 男はまず寄って来ない。 |
芳子 | 笑顔が可愛い子の方は容姿に似合わずかなり漢らしい。 |
芳子 | 逆に女子が寄ってくるような状態だ。 |
芳子 | 「えー、という訳で個人的な見解を述べさせて頂きますと……」 |
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ちょっぴり ご紹介 *一陽 創一* |
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芳子 | 「きりーつ、気をつけー、礼っ!」 |
小田島 | 「それでは皆さん、気をつけてお帰り下さい」 |
芳子 | 「さーてバイトバイト! じゃあね、風羽ちゃん、佐希子!!」 |
佐希子 | 「じゃあねー」 |
風羽 | 「お気をつけて」 |
佐希子 | 「それじゃあ私もちょっと図書室寄って行くから。 菅野さんは部活だよね?」 |
風羽 | 「はい。ではまた明日」 |
佐希子 | 「うん」 |
風羽 | (さて、では隣のクラスに……) |
小田島 | 「ごほごほっ……」 |
風羽 | 「おお、大丈夫ですか小田島先生」 |
小田島 | 「……あ、はい。大丈夫ですよ。 菅野さんも気をつけてお帰り下さいね」 |
風羽 | 「はい」 |
風羽 | (大丈夫だろうか) |
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