「そういや、『俺参戦!(※)』 をアニメ情報番組、
 AG学園“あに☆ぶん”さんでご紹介して頂いたそうですわー」
  ※カエル畑DEつかまえて・夏 千木良参戦!
「随分唐突な入り方ですね、千木良くん」
「いや、うっかりここでの告知忘れとったんで、今しとこかなと」
「でも、“して頂いた”ってことは、放映日は過ぎてしまった……んですよね?」
「ああ、めちゃくちゃな。因みに日付は1月8日やった」
「……つい数日前ですね」
「せやな。こんな場でなんですが、ご紹介ありがとうございましたー!」
「ありがとうございました」
「ところで、早速ですがお手紙です」
「おや、お手紙なんて募集してたんですね」
「まあ、こういう場所ではお約束やからな」
「……さて、T市(月宿市)にお住まいの、M・H(椋人葉村)くんからのお便りです」
「ち、千木良くん! それだとペンネームの意味がありませんよっ」
「ええ?
 ……おおっと、うっかり本名も読んでもーたなぁ! いやあ悪い悪いM・Hくん」
「とても良い笑顔ですね」
「なんたって、月宿一穏やかな微笑みが似合う男やからな。
 ……えー、で、“質問です”」
「はい、何でしょう」
「“結局、カエル畑DEつかまえての攻略キャラで、
 メインヒーローは誰だったんでしょうか”」
「……つかハムはなんて質問してきてん」
「メインヒーロー?」
「まあ、攻略キャラが六人いるとするわなぁ」
「ええ」
「そん中で、“ポジション的に一番美味しい奴のこと”っつえばええんか?
 王子ポジションといいますかー」
「それなら並び順的に、葉村くんご自身なのでは?」
「いや、ちゃうやろどー考えても」
「違うんですか?」
「ああ」
「では、一体誰が……」
「え? 菅野」
「……えーと」
「誰がどう見てもぴったりやん」
「で、でも……それだと、千木良くんが説明してくれたものと違う気が」
「細かいことはええんや、シマ先生。
 今は、菅野がヒーローかヒーローじゃないか言う話をしてんねん」
「そ、そんな流れでしたっけ?」
「それでは次回、俺にやる気があったら二回目でお会いしましょー」
「えーと……T市にお住まいの、M・Hくん。疑問は解けましたでしょうか?
 それではまた……」

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