「もう五回目ですか。早いものですねえ」
「折り返し地点としては丁度ええなあ」
「もう折り返しなんですか?」
「そろそろ面倒になってきてん」
「千木良くん……せっかく前回のお手紙の方から、お写真の使用許諾頂いたのに」
「そうなん? じゃあ早速載せさせて頂きましょか」
「いえ、それは次回になります」
「出し惜しみする理由ないやろ……ちゅーか、次回っていつやねん」
「不定期を謳ってましたが、最近は毎週金曜更新だったんですよ」
「つまり待て次週金曜ってか」
「はい。運がよければ更新されてます」
「運任せかい。……にしても、俺とシマ先生のポジション変わってへん?」
「気のせいですよ(笑顔)」
「……ま、何でもええけどな。で、今日のお題は?」
「では、本日は“千木良参戦!”
 作成時に候補に上がったネタについてお話しましょうか」
「へーい」
「“千木良参戦!”の内容ですが、
 当初は別に千木良くんを前面に押し出したものではなかったんですよ」
「へえ」
「タイトル案も結構出ました。妖○大戦争とか……」
「どこぞで聞いたことあるタイトルやな」
「季節も別に“夏”ではなく、他の季節のイベントを考えていたり」
「例えば?」
「最初の案ではクリスマス、ハロウィン、バレンタイン、ホワイトデーなどの題材を
 テーマに恋人同士前提の短編がいくつか入って、
 お遊び要素で放送部が舞台の話、休日の過ごし方、菅野さん攻略……等など、
 色々考えていたようですよ」
「エコ部のエの字もないな。……まあそれはさて置き、ラストおかしなかったか?」
「え? 何がですか?」
「菅野攻略云々ってなんなん?」
「言葉の通りです。攻略対象六人目線で菅野さんを攻略するっていう」
「誰が喜ぶん、それ」
「“考えた理由:面白そうだったから”……だそうです。需要云々考えないで」
「理由もアレやけど、まず相手が菅野しかいない時点でアカンやろ。
 それとどこ層狙ってんねん。女性向やっちゅーねん」
「で、推敲を重ねた結果、ストーリーは【海へ行く話(現アナザー)】【休日の過ごし方】
 【祭りアフター(現アフター)】【放送部】の四つで、それをクリアーすると、
 【菅野さん攻略】が開く設計で行こうという流れになったんですが」
「結果? 【休日の過ごし方】と【放送部】と【菅野攻略】が消えとるけど」
「なんか色々あって、今の形に落ち着いたみたいです」
「その色々を知りたいわ、俺」
「でも、【真相ルート】を入れるか【菅野さん攻略】を入れるか
 迷ってはいたようですけど」
「で、真相入れた結果“千木良参戦!”いう名前になったと」
「逆だったら“菅野参戦!”になってたんですかね」
「本気で何のゲームやねん……という訳で、お手紙コーナーです
「無理やりねじ込んできましたね」
「月宿市月蛙寮お住まいの、M・Mさんからお手紙です」
(先輩から?)
「“千木良くんと小田島先生は、
 ツインテールとポニーテール、どちらがお好みですか?”」
「先輩がする分にはどちらもいりません。それではまた次回お会いしましょう!」
「ではー」
(……シマ先生、ミサキちゃんには容赦ないな)

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