【諸注意 : チャットなので皆の会話が割と前後するよ!でも細けェこたァいいんだよ!】
「はーい、みんな集合! 今日はカエル畑Vita版の発売日だよー!」
「え? 買ってくれるの? ミサキちゃん」
「俺はもう公式で予約しちゃったもんね☆ キャハ」
「じゃあ、プレイ用と、保存用と、観賞用と、布教用と……」
「お前空閑……そんないらねーだろ」
「で、発売日だから何なんですか?」
「馬鹿だなおめェ!
 そんなの祭りするに決まってんだろォ! キノコ収穫祭だぜェ!!」
「月宿で、キノコが生えてるところって、どこかな?」
「んなもん知らねーよ! 大体何でキノコなんだよ」
「野暮だよ葉村くん。だって戸神先輩だから」
「そうだね、戸神先輩だもんね」
「そんなことよりミサたんのような可愛い乙女達に、プレゼントを考えたんだけどぉ」
「キモっ」
「あ、すみません、つい本音が」
「広瀬はつっこみの時はホントに元気だなぁ……」
「で、プレゼントって何だよ! 面倒くせーこと嫌なんだけど」
「ツッコミ以外の時は目が死んでるのにね」
「何をプレゼント、するんですか?」
「あ、そうそう! お前ら皆に質問大会して、早押し形式で答えてもらう!」
「たまにギャグとたまに頭の悪い質問と……
 時々優しいミサりんとか甘い質問もあるよ☆」
「分かった、キノコについて答えればいいんだな?」
「キノコに関する質問なんて先輩以外答えねえっす」
「じゃあ俺が1位じゃねェか!」
「…………」
「戸神の質問に答えてると先に進まないから……
 早速ミサりんがお前らに質問しちゃうぞ♪」
「はーい」
「が、がんばりますっ!」
「キノコだぜ!」
「えーっとなぁ……最初って結構悩むよなぁ、あ、最近ハマってることとかある?」
「はいはいはいはい!!」
「はい、じゃあ法月くんどうぞ!」
「ネコさん!!」
「あっ! ぼ、僕も!!」
「っつーかそれっていつもだろ?」
「えー、じゃあハム男は? カエリーナタン以外で」
「な……何で俺の答えを先に止めるんだよ! おかしいだろ!」
「葉村くん、カエリーナタン以外で、聞きたいなぁ?」
「ハードルが順調に上がってるね」
「あ、ああ……さ、最近は空閑と格ゲーすんの、楽しいかも……」
「センセイ、格ゲーってなんだ?」
「えっ! 本当? 葉村くん!」
「あ、ああ……うん、でも負けっぱなしだから最近一人で練習してる、こっそり」
「じゃ、じゃあ今度から、エクストラモードで、やろうね!」
「エクストラモードって?」
「あのね、今やってるげーむでね、一番むずかしいやつ」
「なんでいきなり難しいモードにしようとすんだよ!
 まだこちとらノーマルモードだっつーの!!」
「格ゲーは格闘ゲーム。最近テレビで殴り合いゲームしてるだろ? あれ」
「間違ってないけどさぁ、殴り合いとか教師の言うことじゃないよねー」
「後、恐らく先生が若い頃もあったかと」
「ぐすん……ミサたん頑張って分かりやすく説明しただけなのに……」
「ってかお前、広瀬! てめぇ答えてねーだろうが!」
「写経」
「…………」
「…………」
「お前ェ中々渋ィ趣味してんなァ、ガキがすることじゃねェぜ」
「心を無にしたいんです。とにかく」
「……あの、何か嫌なこと、あったの?」
「お前さぁ……もう少し前向きに生きろよ、人生つまんねーだろ?」
「君に言われたくないとか思ったけど、君って割と前向きだったね、うん」
「少なくともお前よりは前向きだよ? っつーかお前より後ろ向きとかやばくね?」
「あ、あの! 戸神先輩のは、なんですか?」
「最近だろォ? 豆を箸で摘む修行してるぜッ!」
「俺は普通だよ、おそらく」
「それ、何が鍛えられるの?」
「精神力だぜ? あと箸の使い方を覚えられるぜッ!!」
「……えーと、先輩、お箸使えないんですか?」
「箸の使い方って今覚える物なのね……」
「先生、順調に話がぐだぐだになってますが」
「馬鹿だなァお前ェ! そんなの使えるぜ!」
「よ、よーし! じゃあ次の質問いっちゃうよー!!」
「おー!」
「は、はいっ!」
「んーっと……なんかとっておきの面白い話を聞かせてくれる人、挙手!!」
「はい!」
「質問じゃねーし!!!」
「おー、今回も法月一番! はい、どうぞ!」
「今日、お茶に茶柱がたった!!」
「それって人に言うと効能薄れる系じゃなかったでしたっけ?」
「お、すげェな! お前ェ縁起がいいぜ!!」
「せ、先輩すごいですね!」
「ホント広瀬ってすぐ水差すよな、折角先輩がいい話してんのにさ」
「どうしよう、ハム男にフォローされた……」
「は、葉村くん成長したね!!」
「ハムオもムラムラするだけが脳じゃなかったんだなァ」
「失礼だぞてめぇら!!」
「葉村くん、じゃあ面白い話して?」
「……俺って無茶振りされる率高くね?」
「あ……ご、ごめん……ごめんね……」
「……人生臨機応変に、対応力って大事だぞ!」
「あ、な、泣くなよ!! ……え、ええと……じゃ、じゃあ……そうだな……」
「あ、カエリーナタンのパズル3000ピースをこの間仕上げた! 部屋で!!」
「…………」
「…………」
【システム :  さんが退室されました】
「そんな気持ちの悪ィモンが売ってんだなァ、それとも自作か?」
「おーい広瀬ー! お前が面白い話して掻き消してくれてもいいんだぞー!」
「自作じゃねーよ!! ちゃんと売りモンだっつーの!!」
「自作かぁ……いやだなぁ……」
「売ってたの?」
「おー、この間カエリーナタンフェアやってた! 月宿商店街で」
「え、そんなのやってたの? アングラ的な?」
「それってお前の親父さんが企画したんじゃ……」
「……市民税じゃないよね? もちろんポケットマネーだよね?」
「普通にやってたよ! そこら中にポスター貼られてただろうが!」
「えっとね、たぶんね、無意識的に視界に入らないように、してたのかも」
「そんなことよりキノコ煮る方が有意義だぜェ?」
「先輩、キノコがとっても好きなんですね」
「なんでだよ!! あんなに可愛いのに……
 分からないなんて美的センスを疑うな、マジで」
「少なくともあの気持ち悪いカエルよりはキノコの方が可愛いぜ?」
「カエリーナタンの可愛さも分からないけど、キノコが可愛いってどういうこと?」
「なんか別の質問にしよう!
 ……良し、最近彼女(※これ読んでるお前な!)とした楽しいことは?
 はい、乙女的な質問だぞ! こぞれ男共!」
「は、はいっ」
「マツタケ狩りに行ったぜェ!!」
「お、今回は二人もか! 元気があって宜しいなー、ってか空閑は何したの?」
「クッキー、一緒に焼きました!!」
「う〜ん、二人とも微笑ましいな! それってデートじゃん☆
 ミサたんうらやますぃ!」
「俺はねー、一緒に下校して、甘味処に行ったよ!」
「おー何食った?」
「抹茶パフェと、新作のバケツカエリーナタン」
「な、なんだそれ!! 甘いのかっ!?」
「葉村くんが食いついた……」
「めちゃくちゃあまかった。
 バケツに見立てた透明な容器の中を無数のカエリーナタンがうようよしてて、
 気持ち悪かった」
「ホントにカエリーナタンの話になると突然テンションがあがるなぁ……」
「ノリで頼んだのを後悔したの、初めてだった」
「なんだよその食い物……何で甘いんだよ、甘くなきゃ食えるのに……。
 いや、食うのは可哀想か……」
「葉村くんが葛藤してる……」
「今度誰かに一緒に行って食ってもらえばいいんじゃねェか?」
「おことわりします」
「な、何だよ……。じゃ、じゃあ……広瀬、一緒に行ってやってもいいんだぜ? 俺は」
「広瀬なら退室したままだよ? あ、俺も行かないよ?」
「ミサたんもお仕事忙しいの☆」
「別に俺ァ一緒に行ってやってもいいぜェ!」
「戸神先輩食えねぇじゃないすか!」
「こまけェこたァいいんだよ!」
「それじゃ次の質問いくかー」
「ミサキちゃん答えてないよね?」
「え? だってミサりん司会者だもん☆ミ」
「き、聞きたいです先生!!」
「洗濯物取り込むの手伝ってくれたお礼に、
 ドーナツ作ってあげたら美味そうに食ってた。
 ……俺は幸せだなぁって思ったよ」
「……ミサキちゃん。前に俺が洗濯物取り込むの手伝った時、お礼だけだったよね?
 贔屓良くないよね?」
「あ、あれぇ? ミサりんのお耳が急に遠くなっちったぁ? おっかしぃな〜??」
「! 大変! 救急車呼ばなきゃ……!」
「落ち着け空閑! 冗談に決まってるだろうが!!」
「そういう時に効くいいキノコがあるんだぜセンセイ!!」
「え、霊柩車の方がいい?」
「突っ込みが足りない!!」
「うん、大丈夫。もう治った! ……って訳で、次の質問いっちゃおー」
「よ、よかったぁ……」
「といいたいところだけど、広瀬をこのまま放ってはおけないよなぁ……
 教師という立場的に考えて」
「自由にさせてあげなよ」
「そうだぜセンセイ! 誰にでも一人になりたい時ってなァあるもんだからなァ!」
「ど、どうしたのかなぁ、広瀬くん……カエリーナタンの話が、そんなに……」
「これだからすぐ拗ねる奴って面倒だよなぁ、マジ」
「カエリーナタンの毒素にやられたのかも……」
「なんだよ」
「確かに可愛いのは認めるけど、卒倒するほどファンだったのか? 広瀬のやつ」
「…………」
「…………」
「な、なんだよその間は! 素朴な疑問だろうが!」
「あの……違うと、思うよ……?」
「なにがだよ! 言ってみろよ空閑! ああ?」
「ひっ……」
「あーもう、やめなよハム男」
「ほらほら、空閑にあたらない。
 カエリーナタンの話なら鏡の中の自分に向かって話すのが一番幸せだよ、
 椋人くん」
「ところでそろそろ質問変えねェか?」
「と、戸神先輩が……まさかの進行を……」
「んだよ、じゃあ戸神先輩が質問すりゃあいいだろ?」
「ハム男、そこ『キノコ以外の』ってつけないと、漏れなくキノコの話になるよ」
「! そ、そうっすね。キノコの質問なんてされても俺には……」
「なに? キノコがダメだぁ? なら仕方がねェ、違うのにしてやるぜ」
「! 先輩、キノコ以外に興味があることが、あるんですか?」
「豆じゃないの?」
「大当たりだぜすげェなお前ェ!
 ……って訳で、お前ェらの一番好きな豆はなんだ!質問はこれだ!」
「納豆」
「ひ、ひよこ豆です! 名前が、かわいいから……」
「あ、納豆といえばあいつも大好きだよな。良く朝も食ってるし」
「名前で決めんのかよ、まぁ確かに空閑が好きそうな名前ではあるが」
「え、えへへ……」
「葉村くんは?」
「え? 枝豆」
「オヤジくさーい」
「言われると思った! ってかなんでだよ! 普通に美味いだろ!!」
「うん、美味しいよね。俺も好き」
「ビールと一緒に食べると格別だなぁ」
「僕も、二十歳過ぎたら、ビールと一緒にたべてみたいです」
「うまいぞー! 超オススメ☆」
「それってビールが美味いって言いたいんだろ?
 純粋に枝豆食うんだったら水飲めっつーの」
「あ、ねえ次俺に質問させて!」
「おお、いいぜッ! かかってこい!!」
「あれ? それ俺の台詞……」
「えっとねー、今流行の壁ドンしながら、彼女に言いたい台詞!
 を、みんなおしえて?」
「はっ、くだらねーーーー!!」
「わー、葉村くんタイピングはやーい」
「できないんでしょ、ハム男」
「興味津々なのね、椋人くん」
「は? 何でそうなるんだよ!! ……そ、それくらい俺にも出来るっつーの」
「じゃあやってよ」
「あ? ……い、言い出した奴からやれよ!」
「えー、きこえなーい」
「できるって言い出したのはハムオだぜェ」
「というか、質問した人間は免除なんだよね? ミサキちゃん」
「わああ、葉村くん、がんばって!!」
「あれ、いつそんなルールが……
 というか法月、そんなことしたらお前のファンが悲しむぞ?」
「俺は出し惜しみする男だから」
「ぐ……ぐだぐだ言わずに俺のモノになれよ」
「……! 葉村くんがきゅうにいうから、のみものこぼしそうになた」
「だ、大丈夫? 空閑くん!! キーボードも平気?」
「てめぇ……お前らが言えっていうから、が、頑張って考えたんだろ!!」
「思った以上に頑張ってくれたなぁ」
「ハム男はやれば出来る子だよね」
「ほら、俺が言ったんだから次のやつやれよ!」
「ちなみに俺ァ本編でやったから免除だぜェ?」
「そのときは、なんていったんですか?」
「ここから抜け出してみろ……って話をしたんだぜ」
「なんか違くね?」
「そ、そう? 俺の腕から抜け出してみろ、ってことですよね?」
「俺も、案外普通に壁ドンしてるなって思ったけど……」
「そうだぜェ! 両手をこう……どんってついてなァ!」
「モニターごしだから分からないけど……」
「いや、なんかこう……
 はやってんのは歯の浮くような台詞と一緒にやるもんなんじゃねーのかよ」
「! 歯が浮くの……?! は、歯医者……!!!」
「おーい、空閑。それはものの例えだぞー? 恥ずかしい台詞って意味の」
「じゃあ、さっきのハム男の台詞は、
 ハム男が考える最大限の歯の浮く台詞だったんだね」
「な、んだと……いや、そういう訳じゃ……あるような、ないような……っ」
「先生、歯を浮かせてください」
「え? 俺はそんなことしないけど……でも、するとしたらだよな?」
「ミサキちゃんふぁいとー!」
「こう壁に彼女を挟んでどんっとついたら…………」
「このまま、抱きついてくれていいんだぞ? ……と、優しく囁いてあげたり。
 あれ? 俺っておっとな〜☆」
「…………」
「…………」
「最後のはなに? 照れ隠し?」
「い、痛い……痛いところをつかないでくれ、法月……」
「せ、先生大丈夫ですか!!」
「男らしくねーぞ、先生」
「先生、男じゃないんですか……?」
「俺なら大丈夫大丈夫☆ 恥ずかしかったけどー」
「おい、お前ェ青いの、そろそろ順番だぜェ」
「ぼ、僕ですか?」
「え、ええと……」
「……ぼ、僕以外のひとが、君の目にはいるの……嫌だから、
 僕だけを、見て欲しいな……?」
「……お前、凄いな」
「えっ?」
「いや、なんかこう……自分のキャラを生かした感じとか……」
「そ、そうかな……えへへ……」
「椋人くんは言いながら無駄に照れてたからなー」
「せ、先生! 僕も質問したいです!!」
「おお、ってかもう持ち回りでいいんじゃないか? さ、行ってみよう」
「み、皆は彼女ができたら、最初はどこに行きますか?」
「俺は今回は最初は嫌だからな!」
「動物園!!」
「葉村くんはわかるから大丈夫」
「動物園で何を見るんだァ?」
「え? 動物だよ?」
「はぁ? 何で分かんだよ!」
「え? あの……カエリーナタンショップじゃ、ないの?」
「それは一日のデートの最後につれていくところだろ?
 最初は様子見しつつ……が基本だろ、デートなんて!」
「! そ、そうなんだ! 葉村くんも、考えてるんだね……」
「言ってることは正しい気がするのに、何か変だな」
「締めが最悪だよハム男……」
「はぁ? お楽しみだろ?
 最後は一番喜ぶ場所につれていくの、彼女だって嬉しいだろ?」
「それはお前ェの嬉しいところであって、相手の嬉しいところじゃねェんだぜ!」
「彼女が喜ぶところに連れて行ってあげなよ」
「そ、そうですよね……」
「は? あんなに可愛いんだから彼女だって喜ぶに決まってんだろ?」
「女は可愛いものが好き、基本だろ?」
「価値観のずれって、悲しい結果しか生まないよね……」
【システム :  さんが入室しました】
「あ、お帰り広瀬くん!」
「何してたの?」
「あ、帰ってきた。心の傷は癒えたか?」
「いえ、あの……十九波さんが急に現れて……」
「え! 十九波さんが!?」
「あの化け猫がどうかしたのか?」
「いや……なんだか良く分からないことを話して帰ってったけど……」
「何を話してったの?」
「“サービスが足りない”みたいなことを……」
「……あの、このチャットのことかな? もしかして……」
「う、正論……」
「なので先生、俺が仕切ります。先生は回答者席に行ってください」
「はーい! ミサたんがんばりまっす☆」
「それでは行きます」
「はやいね」
「付き合っている彼女の頭に寝癖があります。さて、貴方なら言う? 言わない?」
「いう場合は、どういう風に伝えてあげるかまでお願いします。はい、葉村くんから」
「はいはーい!」
「ちょ、しょっぱなから」
「仕切るのきっちりしてんな。
 そういうのは言ってやる、後で彼女が困るくらいなら、言ってとかしてやる」
「イケメンですね」
「イケメンだねー」
「まぁ、別にお前ら俺を見習ってくれてもいいんだぜ?」
「じゃあ、米原先生どうぞ」
「俺はねー何も言わずにさりげなーく“ちょっとおいで?”って言って直してあげます!
 やっさし〜☆」
「ちょっとおいでって言って、頑なに拒否されたらどうするんですか?」
「それ付き合ってないよね」
「あれ? あれ? 俺彼女と一体どんな関係?
 きょ……拒否されたら……落ち込む」
「せ、先生元気出してください!!」
「まだ完全に拒否された訳じゃないのにー!」
「戸神先輩、次お願いします」
「そんな細けェこたァ気にしねェ!」
「髪が乱れてようがどうだろうが、あいつはあいつだぜ!!」
「……流石戸神先輩ですね」
「じゃあ、空閑くん」
「え、えっと……お、押さえてあげる、かな? 寝癖を」
「……え? あの、直るまで?」
「ずーっとおさえてたら確かになおりそう」
「で、ですよね! だから、なおるまで、押さえてます!」
「新しいな……」
「そ、そうかな?」
「えーっと……」
「広瀬は?」
「え?」
「広瀬は? まさかにげないよね?」
「サービスが足りないだろ、お前が圧倒的に」
「……俺は司会者なので」
「細けェこたぁいいんだよ!」
「先輩のそれって応用利きすぎですよね」
「男らしくないなー!」
「ちゃんとやれよ」
「…………」
「家に連れ帰る」
「えっ……」
「はっ……?」
「変なところで男らしいなお前ェ」
「え?」
「お持ち帰りするってこと?」
「というか俺はてっきり家の中での出来事かと思ってた」
「えっ」
「突然持ち帰られた彼女ドン引きじゃね? 髪の毛くらいでさ」
「いや、直そうと思って……」
「どういう状況なの、広瀬の中で」
「ああ、なんか設定出来上がってんだろ、お前の中で」
「あー……これだからむっつりは嫌だねー」
「え、酷い集中砲火」
「細けェことを気にしすぎだぜェ?」
「ここはいっちょ男らしく、設定から全部吐いちまえ」
「細かいこと気にするなって言った人が!?」
「えー、次のお題です」
「逃げた!」
「彼女に別れたいと切り出されました。貴方ならどうしますか?」
「あれ? 法月答えたっけ?」
「こたえてないー」
「えっと、じゃあ法月先輩」
「てんぱり過ぎでしょ広瀬。えっと、家の中だったら、直してあげるかな? やっぱり」
「女の子には優しいもんなー法月」
「俺は皆に優しいよー?」
「…………」
「広瀬、その無言はどういう意味? 俺、広瀬にもちゃんと優しいでしょ?」
「うなだれてんな、広瀬の奴……」
「さて、では先ほどのお題に。じゃあ戸神先輩から」
「別れを切り出されたら……だっけかァ?」
「はい」
「男ならまずは理由を聞くぜ! 解決出来る問題なら、話し合って解決だぜ!!」
「あ、案外普通だった。はい、葉村くん次」
「あ? 取り敢えず焦ると思うけど……
 っつか、俺なんかした? って直球で聞く気がする、多分」
「結局、理由がわかんねーと俺も腑に落ちねーし」
「なるほどね。じゃあ、空閑くんは?」
「え、っと……や、やっぱり、僕もちゃんと聞くと、おもう」
「だって、好きで付き合い始めた人なんだよね?
 それが、心変わりならしかたないけど、僕側に何か落ち度があったら……
 直したいし……」
「皆案外ちゃんと聞くんですね。米原先生は?」
「その時の彼女のテンションにもよると思うけどな……」
「怒ってたら取り敢えず落ち着けるし、
 何か考え事したい風だったら少し一人にしておいてあげるのも
 選択肢の一つかなーなんて」
「おっとなー!」
「それで逃げられたらどうすんだって話だけどな」
「あー……」
「人と人との問題は難しいな、大人の俺でも! はい、次は広瀬?」
「俺ですか? 『そっかー、じゃあしかたないねー』で終わりです」
「あっさり過ぎるでしょ!」
「お前ェは乾燥した奴だなァ」
「広瀬くん、乾燥しいたけだったんだね……」
「いや……だって、俺の都合で彼女の都合を邪魔するのもなって……」
「キノコだったのかお前ェ!」
「違いますよ?」
「邪魔かどうかなんて話してみないと分からないと思うんだけどなー」
「じゃあどうして別れたいって言い出したんです?」
「俺が嫌だからじゃないんですか? 想像と違ったとか、幻滅したとか」
「もしかしたらお前のことを考えて……とかだったりしてな?
 だとしたら彼女は可哀想なことこの上ないが」
「えっと、どういう意味? 葉村くん」
「なー、自分は相応しくないとかさー彼女が思ってたら切ない><」
「そんなの……俺が選んだ人だったら、思わなくていいのに……」
「お前が思ってんじゃねーか!」
「ちょっとちょっと、なんだかリアル臭い話になってない?
 あくまで“いたら”の話だよね?」
「お前、また設定作ってたのか? むっつりだなぁホント」
「ちょっ……」
「えーと……そろそろ終わりにする?」
「唐突だね!?」
「法月答えたっけ?」
「俺? とりあえず話聞いてー、どんなこと言われても丸め込むよー?」
「丸め込むって言い方になんか先輩の圧力感じるけどなー」
「あ、言葉が悪かったかな? つつみこむよ!!」
「……えー、では全然纏まってませんが、カエル畑Vita発売を祝して皆一言ずつ。
 はい、葉村くん」
「また俺か! え、ええと……」
「今度はVitaで、またお前に逢えることを楽しみにしてるから……
 逢いに来てくれよな、絶対」
「次は空閑くん」
「え、えっと……つ、月宿でまってます!!」
「次俺ね! 俺も皆に早く逢いたいな!」
「俺も同じ。ちょっとふざけた俺とも、真面目な俺とも、また沢山色んなことをしような」
「キノコと勝利を二人で掴みに行くぜッ!!」
「…………」
「はい、最後」
「うわー……予定では戸神先輩が落ちだったのに……」
「頑張って!」
「……よ、宜しければ俺達に逢いに来てくださいね?」
「無難」
「お後が宜しい……のか?」
「! 葉村くん……」
「ハム男……寒い……」
「さ、寒い真冬に一本どうぞ!!!!」
「僕たちが、がんばって皆さんを暖めます!」
「えっと」
「俺達のこともあっためてね!」
「待ってるぞ☆ミ」
「キノコもなァッ!!!」
「かっ……カエル畑DEつかまえて☆彡Vita本日発売!!」
「それでは月宿でお逢いしましょう!!」
END.
「…………」
(あいつら何で寮一緒なのにわざわざチャット……
 ちゅーか、生徒会長ようタイピング出来たな) ←ROMってた千木良
再・END
Presented by TAKUYO
【おまけ:割とどうでもいいタイピング速い順】
1位 空閑(1秒で10文字)
2位 広瀬(なんか地味に速いレベル)
3位 米原(仕事で使ってて速いレベル)
4位 法月(千木良とチャットしたりして割と速いレベル)
5位 葉村(普通レベル)
6位 戸神(本来ならタイピングすら出来ないはず)
文:
白鳥ユアン=葉村、米原、戸神
井上愁  =空閑、広瀬、法月(+一部戸神)

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