「終わる気がしない」
「なんだ。急に」
「このコーナー、終わる気がしない」
「まだ三回目なんだけど」
「……そうだよね。あと一回やったら弱音吐くことにする」
「既に吐いておられるが。あ、じゃあ今回の『みにならない』豆知識」
「なになに?」
「“カエル畑DEつかまえて☆彡”はPS2版とPSP版が存在する訳ですが」
「実はこの『ストーリーの疑問点・不満、その他月宿住民への質問ありましたら教えてください』の項目って、PS2版のアンケート葉書にしか入ってないんだよ。
 知ってた?」
「え、何故?」
「え? 葉書を作ってくれたデザイナーさんが違うから。
 PS2版には入ってた項目カットしたみたい」
「へえ……全くみにならない豆知識ありがとう」
「そういうところだからな、ここ」
「あ、じゃ頂いたお葉書全てに返答するわけじゃないってこと?」
「そーいうこと。項目がないから」
「おっし、俄然やる気出てきたぞー!」
「君は本当に自分勝手だな」
「うっさいわい! ……さって、雑談もそこそこにしてコーナー再開しましょうか?」
「だな」
「それでは『セミナリさん』からです!」
「“特に不満などはなかったです”」
「わー! ありがとうございます!!」
「“一陽のキャラが変わるのも面白かったです”」
「……ふん、そりゃ良かったな!」
(急に登場した学生服の方の水城先輩が怒ってるくせに照れながら言ってるからシュール過ぎる……そして去っていった……)
「“攻略対象が何かしら属性を持っているのは面白かったです”」
「“どんな属性を持っているのか興味がわきました”」
「私達にも属性あったんだよね。あれ、これって本編中で語られてたっけ?」
「さあ、覚えてないな」
「セミナリさんありがとうございましたー!」
「一番好きなキャラは『Sな部分もありながら、あくまでジミーな彼が好きです!大好きです!@広瀬くん』の、セミナリさんでしたー!」
「なあ」
「何」
「ここまで大人しくしてきたけど、一言いい?」
「うん、どうぞ」
「三連続で一番好きなキャラが広瀬くんとか、陰謀を感じるんだけど」
「たまたまだよたまたま」
「ふうん……」
「お次は“夏美さん”からです!」
「“特になし”」
「ありがとうございました!!」
「喜ぶべきことだよな」
「そうだよね、何もなかったってことは、消化されてたってことだしね」
「それでは夏美さんからでした!」
「一番好きなキャラは『優しく何気にイジワルのトコがいいしカッコイイ@広瀬くん』の、夏美さんでしたー!」
「四人目!! 何故だ!!」
「落ち着きなよ、佐希子……」
「さあ、気を取り直して次に行きましょう。『ゆかさん』からです!」
「“千木良は戸神の師匠なのに何故2年生なのですか? 気まぐれ?”」
「これはもしかしたら法月先輩の配信シナリオをやって下されば分かるかもしれませんが……」
「法月先輩の配信シナリオ持ってない人の為に、詳しく」
「法月先輩を近くで見守るためです」
「ああ、自分の弟子の子孫、ずっと見守ってたんだっけ?」
「それは風羽ちゃんの方だよ」
「法月先輩は月宿の主の子孫の方」
「君、詳しいね」
「そんなことで褒められても嬉しくない」
「そもそも、法月先輩が絡まれてた所を千木良先輩が助けた時、千木良先輩は月宿高校の生徒ではありませんでした」
「自分の弟子の子孫が困ったときも、月宿の主の子孫が困ったときも、絶対に手を出してこなかったんです、千木良先輩」
「でも、関与しちゃったからそのまま記憶を捻じ曲げ、月宿高校の学生に……って、設定だったような」
「大丈夫? あってるの? それ」
「なにぶん数年前のことだから記憶が曖昧で……
 しかも表出しにする予定無かったから」
「でも、なんでうっかり手を出しちゃったの?」
「さあ? とんと覚えてない」
「大事じゃない? そこ」
「“広瀬の降らせる雨は、月宿池の時以降も浄化能力はあるのでしょうか?”」
「スルーかよ」
「“(読み込みが甘かったのならごめんなさい。もう一回ゲームをやってきます)”」
「ええと、あれは風羽ちゃんが水の鎮魂を素手で触ってたから、キスを通してそれが広瀬くんに流れ込んだ……だったっけ?」
「すすすすすがのさんときすだと!?!」
「そこ?」
「パンツINの癖に!!」
「え、なんの話?」
「彼、制服の上がズボンにINしてるじゃないか」
「…………」
「ださいよな」
「佐希子さ」
「何」
「お前の大好きな法月先輩も、同じだぜ? (つーか、あれ校則だよ)」
「…………」
「先輩と広瀬くんを一緒にするとか芳子、正気?」
「うん。佐希子よりはだいぶ」
「で、話を戻すが」
「広瀬くんの件か。浄化能力があったのは、あれ一回きりです!」
「そうじゃなかったら、彼らの苦労は一体なんだったのか、ということに……」
「というか、論点そこじゃないな」
「え?」
「つまり、同じ方法を取れば何度でも浄化できるってことじゃないの?」
「あー……FDの話に掛かるけど、それだと風羽ちゃんの体がまずいんじゃ?
 あと、多分広瀬くんもまずいんじゃ?」
「ああ、祓玉とか体質の所為か……なんかそんな話だったな」
「ね。如何せん数年前のことだから記憶が曖昧だけど」
「全てそれで済ます気か。それではゆかさんからでした!」
「一番好きなキャラは『あの普通さが等身大の男の子っぽくて良い! あと、色々共感できる部分も大きかったから@広瀬くん』の、ゆかさんでしたー!」
「五人目!! 五人目だよ五人目!!」
「そんなに興奮すると耳から血がでるぞ、佐希子」
「死ぬな、それ」
「うん、死ぬ。確実に」
「死因が広瀬くんとかいや過ぎるし、落ち着く」
「うん、それがいいよ」
「しかし、このペース終わる気がしない」
「佐希子も感じてたんじゃないか!」
「うすうすは。でもいけるかなって思ったんだけど」
「一度につき、二枚のお返事が限度かな……今回三枚だったけど」
「そうね……」
【おまけ】
浄化体質身近なものをなんでもかんでも浄化する体質。近くにこの体質がいると癒される。
霊媒体質人間以外の“気”に過剰に反応する体質。自分で制御できない人間は、常にイライラして仕方ない。
増幅体質この体質一人だけでは機能しない。他の体質の側にいると、その力を増幅させることができる。
呼び込み体質周りに悪いモノを呼び寄せてしまうので、不運続きになる。
調停体質争いごとがとても嫌い。諍いが起きると話を逸らしたり、どうにかまとまらせようと働き出す。
無穢(むえ)体質心が清浄な状態。人に視えないものが視えたりする。
土地見体質“土地”の過去を見ることが出来る。
救護(きゅうご)体質なりふり構わず誰かの為になりたいという衝動に駆られる体質。(戸神人間時)
渇望体質いつも何かを欲している。渇望体質によりそれは様々。因みに芳子の場合は“恋愛”に当たる。(芳子)
冷熱(れいねつ)体質基本冷静だが、自分が譲れないものの話となると、普通の人が引くくらいの熱さを見せる。(佐希子)
『体質』は、組み合わせによっては人に幸せを運んで来たりもします。
因みに、一番組み合わせが悪いのは『(霊媒体質+呼び込み体質)×増幅体質』です。
To Be Continued.

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