「…………」
「…………」
「芳子は?」
「一回休みだって」
「ふうん」
「…………」
「…………」
「……で、何故広瀬くんが?」
「誕生日おめでとう、兼子さん」
「ちっくしょう!! やっぱりそういうことか!!
 どうして今年の水曜日が八月七日なんだ!」
「…………」(遠い目)
「今回は俺が相手だからよろしく」 (笑顔のようなもの)
「目が死んでますわよ、広瀬くん」
「気の所為だよ。兼子さんは相変わらずだなって思ってただけだよ」
「因みに何故私が広瀬くんに辛く当たるのかは、
 配信シナリオ八回目でやや解明するので気になる方は是非」
「辛く当たってるって認識はあったんだね」
「ええ」
「…………」
「さっさと始めましょ。優真さんからのお便りです!」
「“月宿市の過去話(主やカエルたちの)をもっと知りたいです”」
「えーと、その辺りは“カエル畑DEつかまえて・本”の中にある
 『月宿物語』で読むことが出来ます」
「後は、配信シナリオ八回目で小田島先生と水城先輩の話がありますので、
 是非そちらもどうぞ」
「はっ……宣伝とか……」
「先程ほぼ同じことを言ってませんでした?」
「“空閑くんは何オタクなんですか?”」
「え? ええと……アニメとゲームと家電と……名称一つで括れない気がする」
「猫も確か好きって言ってなかった?」
「ああ、そうだ……猫もだ」
「結論、『一つに絞れない』が答えになります!」
「それ、さっき俺が言ったよね?」
「本っ当に小さい男」 (ドスの利いた低い声)
「…………」
「それでは好きなキャラは『かわいい@空閑くん』の、優真さんからでした!」
「ありがとうございました!」
「次行きまーす。パトコンさんからのお手紙です」
「“もっとストーリーが長めだったら良かったなーと思いました”」
「…………」
「…………」
「ええと、前に“長すぎる”ってご感想を見た気が……」
「こちらは『個別ルートがもっと長ければ』って意味じゃなかろうか」
「ああ、なるほど」
「つまり共通ルートが短くなって個別ルートがもっと長くなればいいってことかな?」
「共通ルートはそのままに、個別ルートは更に長く、という意味かもしれない」
「ああ……なるほど」
「ご感想ありがとうございます! 検討させて頂きます!」
「ええと、それでは好きなキャラは……」
「…………」
「どうかした?」
「……『嬉しいと雨が降るとか最高だと思います!!@広瀬くん』の、
 パトコンさんからでした!」
「ああ……」
「嬉しいなら嬉しいとか、コメント欲しいんだけど」
「いや、嬉しいことは嬉しいんだけど、
 君が言い淀んだ理由が分かって思わずああいう反応が」
「人の所為にするとか……」
「パトコンさん、ありがとうございました!
 千木良参戦が出た後なので、
 もしかしたら好きなキャラが千木良先輩に移っている可能性もありますが……」
「悲観主義はこれだから……」
「いや、事実『前は広瀬くんが一番でしたが……』ってご感想が結構あったんだよ」
「君と千木良先輩って
 パッと見はキャラクターの方向性が被ってないように見えるのにな」
「まあ、好きな人っていうのは変わるものだから。
 俺のことなんて踏み越えて新しい恋をして欲しいとは思います」
「本当は悔しい癖に」
「いや、別に悔しくはないんだ。一位って方が重荷だし」
「あら、優等生発言ですわね」
「はは、優等生って言葉好きじゃないんでやめて貰えます?」
「知ってるから言ってるんですよ?」
「…………」
「さて、続きましては奈梨さんからのお便りです!」
「“チョコレートマンの正体が知りたいです”」
「妖怪です。
 七不思議で出てきたものは、大体は妖怪か、妖怪が関与してる現象です」
「おしゃべりな電波塔と人体模型とトイレットペーパーのは?」
「電波塔は電波障害じゃないの? 人体模型は悪戯じゃないの?
 トイレットペーパーは悪質な嫌がらせじゃないの?」
「適当なんですけど」
「そんなつもりは毛頭もないんですけど」
「ふーん……ええと、
 好きなキャラは『ツンデレさが良かったです@葉村くん』の奈梨さんからでした!」
「ありがとうございました!」
「……そういえば、葉村くんって“ツンデレ”ってよく言われてるけどさ」
「ああ」
「彼、ご本人のルートでは全然ツンデレって属性持ちじゃなかった気が」
「そうね、ツンなんて欠片もなかったね。
 どちらかというとドヤ顔が良くお似合いだった様な」
「そして君の方がよっぽどツンデレだった様な」
「……いえ、そんなことは」
「それでは次行きまーす」
「あの、今回長くない? 次、四通目だけど」
「一回休みした分を取り戻すんです」
「そうですか」
「ああ、すみませんね。菅野さんじゃなくてすみませんでしたね」
「いやっ、そういう意味で言ったんじゃ……」
「皐葉さんからのお便りでーす!」
「はーい……(酷い振り回され方してるな、俺……)」
「“ED後は皆、元の寮に戻ったのですか? (水道管破裂した方)”」
「“それとも今の寮に居たままなのでしょうか?”」
「FDが出る前に頂いたお便りなので、もう解決していらっしゃるかもしれませんが、
 アフター(夏)の時点では皆まだ寮住まいです」
「それ以降が本来の寮に戻るかあの寮のままかは、
 十九波さんの采配一つじゃないでしょうか」
「曖昧過ぎて参考にならない」
「じゃあ、“特に何も考えてませんでした”っていう答え貰って嬉しい?」
「そっちのがはっきりしてるし」
「…………」
「正直、徒労感が半端ないんですが」
「あら、優等生がそんなこと言っていいのかしら?」
「…………はは」
「さーて、まだお便りの途中ですわよ。皐葉さんのご質問の続きになります」
「“折角素敵なシナリオタイトルなので、
 本編プレイ中にもっと簡単に分かると嬉しいです”」
「これってPSP版では簡単に見られるようになってるんだっけ」
「デバッグ参加してないから定かじゃないですが……
 多分メニュー開いたら見られるようになってる……はず?」
「……多分実装されているはずです。
 非常に曖昧な情報で大変申し訳ありませんが……」
「因みにシナリオタイトルは社内のグラフィッカーさん数名でつけて頂きました」
「ライターがつけるんじゃないんだ」
「カエル(本編)に限っては確かライターじゃないね。
 まあ、どうしても自分で付けたい時は先につけたりはしてたけど」
「他の作品は多分書いた本人がシナリオタイトルつけてるんじゃないかな」
「非常にどうでもいい話をありがとう」
「というか、内部的な発言過ぎる気がするんだけど大丈夫?」
「大丈夫。今までも似たようなものだったから今更」
「そうなんだ……」
「それでは好きなキャラは 『今までにない乙女ゲの主人公、男の子っぽくてアッサリしているのに凄く可愛い!@菅野さん』の皐葉さんでした!」
「ありがとうございました!」
「その“ありがとうございます”っていうのは、
 “菅野さんを褒めてくれて有難う”って意味?」
「いや、そういう訳じゃ……」
「ところでアイスくらい奢ってよ」
「ああ……うん」
To Be Continued.
【おまけ】
「あれこそツンデレじゃないのかな……」
「(アイスを所望するのがツンデレか……)」
「ところで来週の更新は無しだよ」
「唐突ですね。お休みなのですか?」
「悪いかい? 夏休みなんだよ」
「(でかい大福が喋ってる……)」

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