「さーて、今日も質問コーナーの季節がやってまいりましたよー!」
「季節?」
「もう細かいことは――」
「芳子ストップ!」
「え、なに」
「その呪文は駄目だ。唱えたらキノコ先輩が来る」
「……止めてくれてありがとう、佐希子」
「礼には及ばない。ここにきたらもれなく私にも被害が及ぶからな」
「確かにね」
「というかさ、そろそろ室内でやりたいよ」
「だな。来週からは室内からお送りしよう」
「さて、それでは質問参りましょうか。ミミうーさんからのお便りです!」
「え、ちょっと本当に“ミミうー”さんであってるの?」
「……“ミミウー”さんかもしれない」
「お、お名前間違えるのはまずいよ」
「いや、私は最初の直感を信じる! 多分“ミミうー”さんだ!」
「間違えてたら済みません……!!」
「えー、それでは中身の方を……」
「“後半法月シナリオ、ストーリー上主様の話が出ましたが、で……結局主様は? え? 子孫? と”」
「…………」
「“少しウヤムヤな感じで???じょうたいで最後に法月のプロフィールを見てやっとなっとくしました。”」
「……ああ、資料見ないと伝わらないって一番やっちゃ駄目なパターンだ」
「“あと、けっきょくの所どうして主人公の子は特別な体質なのか。主人公の父上は何者だったのかのギモン?”」
「“気になります。かなり気になる所です。”」
「さて、答えるんだ」
「まるっとぶん投げられた!」
「答えられる所からにしよう……ええと、風羽ちゃんのお父さんは白狐(確か)ですが、特にどこかの妖怪組織には入ってません」
「一匹狼状態で放浪の旅を続けてます(確か!)」
「風羽ちゃんの現在の体質の成り立ちは
 “カエル畑DEつかまえて・夏 千木良参戦!”をやっていただければ!」
「分かりやすいステマで」
「いや、分かってたらもうすでにステマじゃないよね」
「で、多分法月先輩の方も“千木良参戦!” をプレイして頂ければ…
 …もっと分かりやすいかと」
「なんだ、結局“千木良参戦” を作るの前提で話を作ったのか?」
「いや? “千木良参戦” なんて全く作る予定なかったんだよ」
「千木良先輩好きな人には申し訳ないけど、
 千木良先輩と風羽ちゃんの恋愛なんて考えられないじゃん普通」
「言うな。誰しも思っていたことを」
「だから、そんなリスク負ってまで作ろうとは思ってなかったんだよ」
「……ん? っていうことはさ。
 ミミうーさんの質問に対する答えが全て“千木良参戦やってね!”になってるけど」
「“千木良参戦”を出す予定がなかったってことは、
 そこらへん全て“真相は闇の中”系になるところだったってこと?」
「いや、“ご想像にお任せします”系」
「どちらにしても不親切だな!」
「ねえ、本当……」
「まあ、だからこそ真相ルートに入ってる“大団円”があの形なわけで」
「千木良先輩とのエンディングは“イレギュラー”ってわけさ」
「言い訳終わった?」
「言い訳じゃないもん!!」
「それでは好きなキャラは『烏天狗師匠さん天狗姿カッコイイ! あの性格も好きです。攻略対象でないのが少し残念@千木良先輩』のミミうーさんでした!」
「可愛いイラストありがとうございましたー!」
「さて、お次は雪白さんからのお便りです!」
「“結局の所、主人公は半妖なのですか? そこをもっと掘り下げてほしかったです。すごく気になります……。(最後、主人公の憶測で終わるので。)”」
「……同系統のご質問だね」
「ほら、答え」
「知ってるくせに! ええと、半妖です。で、ご先祖様は元妖怪です」
「何で掘り下げなかったの?」
「いや、前に “普通の子が努力でみんなに認められるほどの実力を手にした” 」
「 “だがしかし実は死んだ親がすごい人で、主人公はその血を注いでいた” 」
「っていう展開の漫画の感想に “普通だと思ってたのに結局親の血があったからじゃん” ってお嘆きの意見を書いている方がいまして」
「はあ」
「だから、 風羽ちゃんの内なる力が目覚めて能力系バトル勃発!
 っていう話にするよりは」
「ちょっと普通より力の強い子って設定に止めておいて、
 日常の中の非日常にスポットを当てたかったっていうか……」
「なら、何故ラストにあんな話を? あんな“皆様のご想像にお任せします”的な」
「いや、だから人だったかも知れないし、人じゃなかったかもしれないし。
 そこは皆さん一人一人の解釈でっていう」
「でも結局ばらしてんじゃん」
「全くだね」
「それでは好きなキャラは『口調がとても良いです。あと触覚。@菅野さん』の雪白さんでしたー!」
「頂いた“どのような展開を期待されますか?”での発想に脱帽しました!」
「よし、今週はここまでで」
「また来週お会いしましょう〜!!」
To Be Continued.

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