「クリスマスらしいよ」
「うん、知ってた」
「去年だっけ。葉村くんが兎の魔物を生んだのって」
「そうじゃない? もう覚えてないけど」
「そんなことよりさ、みんなのクリスマスの話とか何もないの?」
「何もない。用意してない」
「…………」
「まあ今月は米原先生の話とかあったし……」
「後、ここ誰も読んでないだろうし……
 今となってはWEB担当の方が読んでくれてるだけだよね」
「いや、大丈夫だ。確実に後お二人は読んでくださっている。ご感想を頂いたから」
「へえ、そうなの?」
「ああ。みにどこ復活させた後、感想をくださった方が千木良先輩のファンの方で」
「へえ!」
「だから作るつもりのなかった千木良先輩の誕生日の話を思わず書いた。
 その方のために」
「…………」
「ご感想ありがとうございました!」
「すごい偏ってるね。仕事の仕方が」
「まあ、誰しもモチベーションというものがありまして」
「米原先生の話は? あれもご感想を?」
「いや。唐突にネタ浮かんだから書きなぐった」
「…………」
「広瀬くんの誕生日って、どうなったの?」
「一緒にやったろう。千木良先輩と」
「いやいやいや! あれ全然祝ってないし!」
「大丈夫だよ彼を祝ってくれる人は世の中に3人はいるよ」
「……うん、まあそれくらいなら本当にいそうだよね」
「うん。でもね、流石にそれは可愛そうかなって思って彼主役のクリスマスの話を用意するはずだったんだけど」
「“だけど”?」
「用意できなかった。忘れてて」
「忙しいとかいう理由じゃない!」
「折角ネタも決まってたのになぁ。バッドエンド詰め合わせっていう……」
「バッドエンド詰め合わせ……?」
「そう。
 葉村くんルートの菅野さんとの会話とか、空閑くんルートの菅野さんと会話とか」
「そんな感じで広瀬くんルート外のキャラと付き合ってる菅野さんとの会話を詰め合わせた話を……ほら、彼的バッドエンドだろ?」
「やらなくて良かったんじゃないの?」
「企画としては面白いと思うんだけど」
「誰が喜ぶの?」
「私が」
「まあ、でもクリスマスとかいう一大イベントで広瀬くん単体クローズアップとか贔屓はダメだよね!」
「…………」
「そんな感じで今年のみにどこは今回で終了です!
 来年もよろしくお願いしまーす!」
「あ、ねえ。じゃあ私が感想を送ったら、私が主人公の話も書いてもらえるの?」
「そんな需要のないもの無理じゃないの?」
「なんか上の方で言ってたこと全て覆してない!?」
「ではー」
「……本当に私達だけで終わりなんだね」
「うん」
「…………」
「ハッピークリスマス!」
To Be Continued.

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