主人公
「え……」
リーディ
「頭に乗せてやろう」
主人公
「ど、どうしたの? それ……」
リーディ
「花の冠じゃ。……昔、兄様に習った」
主人公
「……もしかして、それを作りに行ってたの?」
リーディ
「ああ。……目の前で作っても良かったのだが、
それだとお主の驚く顔が見れぬからな」
主人公
「そ、そっか……」
主人公
(何気に器用なんだ、リーディ)
リーディ
「?」
主人公
「あ、ううん……ありがとう」
リーディ
「よし、では乗せるぞ!」
主人公
「うん」
リーディ
「あ」
主人公
「あ……」
主人公
(嘘、壊れちゃった……)
リーディ
「……何分、習ったのが昔でな。
少々心もとなかったのだが……やはりダメだったか」
主人公
「で、でも……作ってくれたのは嬉しかったから」
リーディ
「……ありがとう」
主人公
「え?」
リーディ
「ふふ。……お主を喜ばそうとして、余が励まされていたのでは詮ないな」