主人公「…………」
烏羽「…………」
主人公(どうしよう……さっきから気まずくて何も話せてない)
主人公(それに、さっきから人の目が気になってしょうがないよ……)
主人公「…………」
烏羽「…………」
烏羽「姐さん」
主人公「え?」
烏羽「俺がいると姐さんの迷惑になりますか?」
主人公「そんなことないよ!」
烏羽「そうですか……良かった」
主人公(烏羽くんの耳が赤い……。そうだよね、烏羽くんも恥ずかしいはずだよね)
主人公(私の顔もきっとすごく赤いんだろうな)
主人公「…………」
主人公(どうしてだろうな。すごく恥ずかしいのに)
主人公(ずっと、このままでいられたらいいなって思ってる自分がいる)
主人公「…………」
烏羽「…………」
烏羽「……昨日、何かあったんですか?」
主人公「え……」
烏羽「いや、さっきも言ったとおり、姐さんの様子がおかしかったから……」
主人公「あ……」
烏羽「…………」
主人公「……ちょっと、悩んでることがあるというか」
烏羽「悩み事? それって俺にも言えないことッスか?」
主人公「言えないというか…………」
主人公(貴方のことで悩んでます、だなんて流石に言えない……)
主人公「…………」
烏羽「……いや、姐さんが言いたくないなら良いんです」
烏羽「ただ、俺に出来ることがあったら言って下さい。俺、何でもしますから」
主人公「うん……」