主人公
(温かい……)
主人公
(誰かの手が、私に触れる)
主人公
(私の手を、そっと握ってくれる)
主人公
(どうしてだろう……すごく安心出来る)
主人公
「…………」
主人公
「…………」
主人公
「ここは…………」
烏羽
「…………すー」
主人公
「!?」
主人公
「烏羽くん……? 何で…………あ」
主人公
(私の横で眠る烏羽くんが、私の手を握りしめてる)
主人公
「いつから……」
主人公
(夢だと思ってた)
主人公
(誰かの温かい手……)
烏羽
「…………姐さん……」
主人公
「烏羽くん……もしかして、ずっと握っててくれたの……?」
烏羽
「…………すー」
主人公
(愛しくてたまらなくなる)
主人公
(このままずっと、この体温を感じていたい)
主人公
(離れたくない)
主人公
「…………烏羽くん」