夢世界『フェムト』。
そこはまるで鳥篭のような世界。
どこまでも続く澄んだ青空。
頬をなでる風が草木を揺らす。
視線の先に広がる光の庭。
光に向かって進むことも闇をまとうことも、どちらが正しいのかすら分からない。
暗闇で飛ぶことを知らない鳥の様に、閉ざされた箱庭でただ安寧を願う人々。
これは、ただの夢? それとも…………。
貴方の手には、一つの石版。
閉ざされた世界を解放出来るのは、ただ貴方だけ。
貴方だけがその手を差し出すことが出来る。
繋いだ手の温もりが、物語を紡ぎだす